緩和ケア、終末期ケアでは、私たち看護師は利用者様やご家族様の大きな感情に動きに接することになり、それによって自分の感情も揺さぶられることに直面することがあります。利用者様の苦痛やご家族様の嘆きに立ち会った際、自分自身もグリーフ(悲嘆・悲しみ)の感情を抱きます。しかしながら、利用者様をおみおくりした後は、在宅医療チームは解散となり、私たちの感情は行き場のないこともありました。
そんな時、とある利用者様をおみおくりした後日、連携させていただいていたケアマネージャー様より「デスカンファレンスはどうしますか?」とのご連絡がありました。恥ずかしながら、デスカンファレンスという言葉を聞いたのも初めてで、そういったカンファレンスが実施されていることも知りませんでした。
デスカンファレンスで、一人のご利用者様のケアに反省点や改善点を話し合うことで、私たちの悲しみの感情もチームと共有することができ、それがグリーフケアに繋がることが分かりました。
某日、私たちの事務所にて、ケアマネージャー様、訪問薬局様に集まっていただき、初めてのデスカンファレンスを実施する運びとなりました。
資料作りに四苦八苦しつつも、当日は多職種各々の目線、考え方、思いなど積極的に意見を交わし、ご利用者様やご家族様のケアについて、良かった点・反省点・改善点など有意義な時間を過ごすことができました。
ご参加いただいた、ケアマネージャー様、訪問薬局様、本当にありがとうございました。